6月に入り、東北でも気温と湿度が上がりはじめる季節となりました。農業・建設・食品加工など屋外や高温環境での作業が多い受入企業様にとって、熱中症対策は今月から真剣に取り組むべき重要課題です。特に外国人材の場合、日本の夏の暑さに体が慣れるまでには時間がかかることも多く、適切な知識と環境の整備が欠かせません。監理団体として、今月改めてポイントを整理します。
1. なぜ外国人材に特別な配慮が必要か
熱中症は誰にでも起こりますが、外国人材には特有のリスク要因があります。ベトナム・インドネシア・スリランカなど出身国は高温多湿の気候でも、日本の夏特有の「蒸し暑さ」や「梅雨明けの急激な気温上昇」に体が慣れるまでには個人差があります。また、体調不良を上司や同僚に伝えることをためらう方も少なくありません。
- 来日直後や配属初年度の夏はとくに注意が必要
- 「つらい」「気分が悪い」を言い出しにくい文化的背景がある
- 日本語での症状説明が難しく、早期発見が遅れやすい
2. 監理団体として確認すること
監理団体は、受入企業の安全衛生管理が適切に行われているか確認する責務があります。6月の巡回指導では、以下の点を重点的にチェックしましょう。
熱中症は「予防できる労働災害」です。万が一発生した場合、企業の安全配慮義務が問われます。監理団体として企業とともに防止策を徹底することが、外国人材を守ることにつながります。
- 作業環境:休憩所・冷水・日陰の確保状況
- 教育実施:熱中症の症状と対処法を母国語で説明しているか
- 水分補給:こまめな水分・塩分補給の声かけが行われているか
- 体調確認:朝礼や作業前の健康状態チェックの仕組みがあるか
- 緊急連絡:外国人材が体調不良を速やかに伝えられる体制があるか
3. 受入企業様へのお願い
① 多言語での安全教育を実施する
熱中症の症状(頭痛・めまい・吐き気など)や対処法(涼しい場所への移動・水分補給・救急連絡)を、ベトナム語・インドネシア語・英語などで説明した資料を用意しましょう。厚生労働省が多言語版の啓発資料を提供していますので、ぜひ活用してください。
② 「言いやすい空気」をつくる
「具合が悪くなったらすぐ言っていい」という雰囲気づくりが最も大切です。日頃からの声かけや、体調不良時に休むことへの理解が、重大事故を防ぎます。現場リーダーへの意識づけをぜひ行ってください。
③ 暑熱順化(じゅんか)の期間を設ける
暑熱順化とは、体を少しずつ暑さに慣らすことです。高温作業を行う場合、配属直後や梅雨明け直後は作業時間・強度を段階的に上げる配慮が必要です。この取り組みは労働災害防止にも直結します。
まとめ
外国人材の健康と安全を守ることは、監理団体・受入企業が連携して取り組む最優先事項のひとつです。アシストみやぎでは、巡回指導の際に熱中症対策の確認・アドバイスも実施しています。「うちの体制で大丈夫か不安」という企業様はお気軽にご相談ください。今月も、安全な職場環境づくりを一緒に進めてまいりましょう。
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